ひょうご経済プラスTOP 経済 家庭向け商品強化や、ブランドカラー決定 神戸の中小12社、「ミライ塾」で成長戦略報告

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家庭向け商品強化や、ブランドカラー決定 神戸の中小12社、「ミライ塾」で成長戦略報告

2022.03.12
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12社が参加した「ミライ経営塾」の最終報告会=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

12社が参加した「ミライ経営塾」の最終報告会=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

 神戸市内の中小企業12社の経営者らが専門家の支援のもと「デザイン経営」の視点から事業成長を目指す「ミライ経営塾Wonders」の成果報告会が、神戸・三宮のビジネス交流拠点「アンカー神戸」であった。

 神戸市が、中小企業の事業開拓や成長を後押ししようと、昨年9月に始めた。食品、流通、製造業など、幅広い業種の経営者、経営部門の担当者らが参加し、計12回の座学、実践プログラムを通して事業戦略を検討してきた。

 10日に開かれた最終回では、各社が成果を報告。コーヒー加工卸の「日米珈琲」(神戸市灘区)は、新型コロナウイルス禍で卸事業が落ち込む中、家庭向け商品の販売を強化。百貨店での常時販売を目指すと発表した。パン製造販売のイスズベーカリー(同市中央区)は、企業価値を高めるためにブランドカラーを決定。製造業4社がタッグを組み、アウトドア用品を開発してお披露目する場面もあった。

 専門家として組織マネジメントをアドバイスしてきた岩野翼さん(43)は「課題の認識と目指す方向性を明確にできたはず。これからの実践が楽しみ」と話した。(西井由比子)