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アマゾン、ESR、プロロジス…兵庫に大規模物流施設の開設相次ぐ 「新名神」全線開通見据え

2022.03.22
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尼崎市に開設された「アマゾン尼崎フルフィルメントセンター」=同市東海岸町

尼崎市に開設された「アマゾン尼崎フルフィルメントセンター」=同市東海岸町

 22日、アマゾンジャパン(東京)が大規模物流拠点を兵庫県尼崎市に開設したと発表した。兵庫県内では、物流施設の進出が相次いでいる。新型コロナウイルス禍の影響でインターネット通販が好調なことなどが背景。兵庫は、関西全域や西日本各方面へのアクセスが良く、消費地に近いため、この状況は今後も続きそうだ。

 大規模施設の開設を後押しする要因の一つが、新名神高速道路。数年内に全線が開通するとみられる。

 香港にグループ本社を置く物流施設開発・運営のESR(東京)は今月1日、川西市東畦野に「国内の物流業界で最大規模」(同社)となる施設の建設計画を発表。新名神の全線開通を見越した動きで、関西を中心に西日本エリアをカバーする拠点と位置付ける。

 2期に分け、1期目は23年7月の着工、24年12月の完成を目指す。2期目は25年度以降に着工予定だ。

 ほかにも、米物流不動産大手プロロジスの日本法人(東京)が、延べ床面積計約38万平方メートルの2施設を兵庫県猪名川町に昨年11月までに建設。こちらも新名神に近い立地で、2年かけて本格稼働させる。

 アマゾンの今回の施設は阪神高速湾岸線に近い立地が評価された。同社は「大型家電・家具、ファッションを除くあらゆる品を取りそろえ、全国に発送する」(広報担当者)としている。(西井由比子)