ひょうご経済プラスTOP 経済 兵庫県内3月の企業倒産、前年同月比33・3%減の20件 2カ月ぶりに前年下回る

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兵庫県内3月の企業倒産、前年同月比33・3%減の20件 2カ月ぶりに前年下回る

2022.04.08
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 帝国データバンク神戸支店がまとめた兵庫県内の3月の企業倒産(負債1千万円以上、法的整理のみ)は、前年同月比33・3%減の20件で、2カ月ぶりに前年を下回った。30件以下は6カ月連続。負債総額は同45・5%減の17億3200万円だった。

 販売不振による不況型倒産が16件。業種別では「小売業」の9件が最多で、「建設業」(4件)、「サービス業」(3件)などが続いた。新型コロナウイルス禍関連の倒産は、自動販売機の管理運営や衛生用品販売など5件あった。

 同支店は「引き続きコロナ禍に伴う各種支援策により倒産件数は抑制されている。だが、ロシアのウクライナ侵攻により原材料の高騰や物流の混乱が長期化する懸念もある。資金をつないできた企業も、収益が改善しないまま厳しい状態に陥る恐れがある」とみる。

 一方、東京商工リサーチ神戸支店がまとめた県内3月の倒産(負債1千万円以上)は22件(前年同月比18・5%減)、負債総額は21億2900万円(同37・7%減)で、3月単月としてはいずれも過去10年間で最少だった。(赤松沙和)