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世界初のEVタンカー、川重がバッテリーシステムを納入 大容量、年間400トンCO2削減

2022.04.14
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世界初の「EVタンカー」として注目が高まる「あさひ」。川崎重工業が大容量バッテリー推進システムを納入した

世界初の「EVタンカー」として注目が高まる「あさひ」。川崎重工業が大容量バッテリー推進システムを納入した

 川崎重工業(神戸市中央区)は14日、世界初の電動タンカー向けに大容量バッテリー推進システムを納入したと発表した。航行時に温室効果ガスを排出しないのが特長で、運航する旭タンカー(東京)によると、重油を燃料としていた既存船と比べ、年間400トンの二酸化炭素(CO2)排出削減につながる。4月下旬に東京湾で営業運航を始め、海外から来る貨物船や旅客船への給油に使われる。

 タンカーは全長62メートル、総トン数492トンで「あさひ」と名付けられた。川重は造船会社の興亜産業(香川県丸亀市)からシステムを受注し、2月に納入。電気自動車(EV)約100台分に相当する容量のリチウムイオン電池を動力源に、プロペラを回して進む。海運業界でもCO2などの排ガス規制が強まっており、燃料を転換する動きが出始めている中だけに、「EVタンカー」の注目度は高い。

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