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女性起業家の誕生を 米シリコンバレーの経験者に学んで 神戸市、6月から支援プログラム

2022.04.20
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堀江さんや札幌市長らとオンライン会見する神戸市の今西正男副市長(手前)=神戸市役所(提供写真)

堀江さんや札幌市長らとオンライン会見する神戸市の今西正男副市長(手前)=神戸市役所(提供写真)

 神戸市は19日、地域から多くの女性起業家を誕生させようと、実際に起業した人たちが起業家精神などを伝授する支援プログラムを6~7月に市内で開催すると発表した。米国シリコンバレーで女性に特化して支援を続ける組織「ウィメンズ・スタートアップ・ラボ」代表の堀江愛利(あり)さんと連携。オンラインと対面で体験談などを聞き、女性の就業率アップにもつなげる。(高見雄樹)

 堀江さんは1997年にカリフォルニア州立大を卒業し、米IBMや複数のスタートアップ(新興企業)でキャリアを積んだ。2013年にはシリコンバレーで初めて、女性に特化した支援組織を設立。世界中から集まる女性を起業家に育成する独自の手法が注目を集めた。

 今年3月に日本で、同様の法人を設立。女性で初めて大西洋を横断した飛行士にちなみ「アメリアス」と名付けたプロジェクトを始めており、今回のプログラムが第1弾となる。

 神戸市はスタートアップ支援が盛んな札幌市、東京都渋谷区と共に、堀江さんが主導する支援プログラムを開催。起業に興味がある女性と既に起業した女性に加え、高校生向けの3種類のプログラムを用意する。

 この日、堀江さんと今西正男神戸市副市長、秋元克広札幌市長、長谷部健渋谷区長がオンラインで会見。今西副市長は「神戸は政令指定都市の中で女性の就業率が低く、港町のイメージよりも意外と保守的。女性起業家も少ないので、今回のプログラムを機に環境を整えたい」と話した。

 堀江さんは「社会問題の解決に向け、地に足の着いた女性起業家を支援したい」と思いを語った。

 19歳以上が対象のプログラムは、6月14、21、28日の夜にオンラインで、7月23、24日は終日、神戸市内で起業家サミットを開く。定員50人。兵庫県内在住・在勤者は5500円。高校生向けのプログラムもある。定員50人。県内在住・在学は3300円。

 いずれも締め切りは5月31日。応募のURLは、https://amelias.jp/2022w0(19歳以上向け)。https://amelias.jp/2022youth(高校生向け)。