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環境装置メーカーのタクマ 本社と工場の使用電力、再生可能エネルギー100%に

2022.04.26
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タクマが実質的な再エネ100%を実現した本社ビル=尼崎市金楽寺町2(同社提供)

タクマが実質的な再エネ100%を実現した本社ビル=尼崎市金楽寺町2(同社提供)

 環境装置メーカーのタクマ(兵庫県尼崎市)は25日、本社ビルと唯一の生産拠点である播磨工場(高砂市)の使用電力を4月から、実質的な再生可能エネルギー100%化を実現したと発表した。二酸化炭素(CO2)排出量を2020年度比で年間1565トン減らせ、営業拠点を含む全事業所では、約8割の排出量減となる。

 電力小売り事業を手掛ける子会社タクマエナジー(尼崎市)から、再エネ由来などCO2を排出しない非化石証書付き電力を購入する。播磨工場に導入する太陽光パネルのほか、タクマが自治体や民間企業に納入したバイオマス発電施設、ごみ処理施設の発電分を使うことになる。

 同社は21年に発表した30年度までの長期ビジョンで、環境と社会、企業統治の課題解決に取り組む「ESG経営」を打ち出した。その中で、新たに納入する発電施設で年間CO2排出量を23年度に80万トン、30年度に250万トン減らす目標を掲げた。事業活動でのCO2削減も目指しており、全事業所での非化石証書付き再エネ導入を検討しているという。(大島光貴)