経済
東洋機械金属、神戸市内に新工場計画 23年春の完成目指す
東洋機械金属(兵庫県明石市)は26日、神戸市内に射出成形機を中心とした中大型機の新工場を建設する方針を明らかにした。敷地面積は1万~1万5千平方メートルで投資額は20億~30億円程度を予定。明石市と中国江蘇省に次ぐ3カ所目の製造拠点として、来年春ごろの完成を目指す。
同日発表した2022年3月期連結決算は、新型コロナウイルス禍で低迷していた自動車業界などの設備投資が進み、関連機器の需要が大きく回復したことで売上高が過去最高を記録。材料費や物流コストがかさんだが経常利益、純利益とも黒字転換した。
23年3月期も増収増益を見込み、年間配当は過去最高額の30円を予想した。同社は中国国内の工場敷地内に新棟建設も進めており、今年11月に完成予定。田畑禎章社長は「需要増に対応するため生産体制の強化を図りたい」と話した。(大盛周平)