ひょうご経済プラスTOP 経済 壁のキズ見つけたら…LINEで写真送信「ここちょっと直して」 腕の立つ職人駆け付けます

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壁のキズ見つけたら…LINEで写真送信「ここちょっと直して」 腕の立つ職人駆け付けます

2022.04.29
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壁に開けた穴の写真をスマートフォンで送る手順を説明する杉田暁さん=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

壁に開けた穴の写真をスマートフォンで送る手順を説明する杉田暁さん=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

壁に開けた穴の写真をスマートフォンで送る手順を説明する杉田暁さん=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

壁に開けた穴の写真をスマートフォンで送る手順を説明する杉田暁さん=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

壁の穴の修理を依頼するLINE画面(提供)

壁の穴の修理を依頼するLINE画面(提供)

 壁に開けた穴に特化した修理サービスを今月、兵庫県高砂市のスタートアップ(新興企業)「SUGITA(スギタ)」が始めた。利用者が穴の写真をLINE(ライン)で送ると、職人が駆け付ける。1件1万6500円(税込み)の定額制で、気軽に修理を依頼できる仕組みにした。年内に、首都圏への進出も計画する。

 新サービスは「ココッチョ」。「ここちょっと直して」と気軽に依頼してほしいとの思いを込め、杉田暁社長(29)が命名した。

 利用者がLINEで「友だち」登録し、穴の写真を送ると、同社が穴の大きさや壁紙の有無などを確認。修理担当者を派遣する。担当者は同社の講習を受けて契約を結んだ電気工事業者など5人で、副業としている人もいる。

 営業エリアは兵庫、大阪、京都の3府県。今月1日に事業を始め、約40件の受注があった。家具や大きな荷物を動かす際に壁を傷つける例が多く、賃貸物件の退去前に依頼する人が8割を占めるという。

 同社は2020年11月設立。資本金300万円で、社員は2人。屋根材メーカーの営業担当だった杉田さんが、建設現場の人手不足をデジタル技術で解決したいとの思いで創業した。

 当初は人材のマッチングアプリや住宅リフォームを受注するサイトづくりに取り組んだが、競合相手が多く、苦戦した。確実に需要があり、技術力で差別化できる「壁の穴修理」に約1年かけてたどり着いた。

 そこから事業を拡大しようと、大学生など若者に技術を指導して修理担当者を養成する計画を立てた。しかし、3月に募集を始めると電気工事や板金などの技術を持つ人が集まり、人材確保にめどが付いたため、年内にも首都圏での事業開始を目指す。

 同社は、高砂商工会議所や、神戸市のビジネス交流拠点「アンカー神戸」から事業化に向けた支援を受けており、投資ファンドから1千万円の資金調達を予定している。今後は引っ越しやネット回線販売の事業者と連携し、顧客を紹介してもらえる仕組みづくりを進める方針だ。

 杉田さんは「ホテル向けに客室の修繕箇所などの情報を共有できるシステムを開発しており、法人需要の開拓にも力を入れたい」と話している。(高見雄樹)