経済
コープ全店舗で現金引き出しOK 電子マネーチャージ機から、全国初 ATM減少受け
生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は、兵庫、大阪の全146店舗にある電子マネーチャージ(入金)機で、金融機関の口座から現金を引き出せるサービスを始めた。キャッシュレス化を背景にATMが減少する中で、組合員の利便性の維持などを狙う。1回につき、千円単位で最大3万円まで引き出せる。(広岡磨璃)
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同組合によると、チャージ機での現金引き出しサービスは全国で初めて。今月5日から開始した。
各店で昨年10月に導入した同組合の電子マネーカード「コーピーカード」用のチャージ機「コピたん」で現金を引き出せる。機械にコーピーカードを挿入するか、スマホアプリで表示できる同カードのバーコードをかざした上で、金融機関のキャッシュカードを読み取らせる。画面に従って、口座の暗証番号を入力し、現金を引き出す。
利用できるのは各店の営業時間内で、原則午前9時~午後8時。利用時間を問わず手数料は110円で、コンビニなどのATMより安い場合もある。
電子マネーの普及などから全国のATMは減っている。全国銀行協会によると、全国の設置台数は2021年9月時点で、約9万3千台(ゆうちょ銀行、コンビニなどを除く)と5年前から15%減ったという。
同組合で電子決済を担当する円井秀樹さんは「組合の店舗内やその周辺でもATMの撤去や銀行の閉店が続いている。急に現金が必要となった組合員のニーズに応えたい」と話す。
全国の銀行などでつくる「日本電子決済推進機構」のサービス「J-Debit(ジェイデビット)」を導入したことで可能となった。各店では、管理する現金を減らせるメリットがあるという。
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