経済
三菱電機また検査不正 赤穂工場製造の変圧器3384台、40年前から
三菱電機は21日、系統変電システム製作所赤穂工場(兵庫県赤穂市)で製造した変圧器3384台について、取引先が求めた基準を満たさない検査、設計を行っていたと発表した。1982年から今年3月まで40年間、国内外の電力、鉄道会社などに納入した製品の約4割に不正が及んだ計算になる。
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同社では昨年6月以降、検査不正が相次いで発覚しているが、兵庫県内の製造拠点では初。同7月、調査委員会による調査が始まってからも不正が続いていた格好で、自浄能力が改めて問われる事態となった。
変圧器は電圧を上下させる装置で、発電所や変電所で使われる産業用。不正は、高い電圧下での製品の耐久性や、機器の温度上昇を確認する試験で行われ、顧客が求める基準より低い電圧で試験したほか、基準温度を超えていながら下回ったとする虚偽の報告を伝えていた。
同社によると、変圧器が故障すると、送電などに影響が出る恐れがあるが、現時点で故障や事故の報告はないという。顧客数は明らかにしていない。
一連の不正発覚後、同工場に関する内部通報はなかったという。同社は「内部通報の必要性を周知していたが不十分だった」とする一方、工場幹部らが不正を把握していたかについては「調査委員会の報告を待ちたい」とした。
調査委員会は弁護士や大学教授で構成し、全社的に調査を進めてきた。赤穂工場は今年2月下旬から調査し、4月1日に不正が判明。同日、該当製品の出荷を停止した。
調査委は4月末としていた調査終了を延長する。5月下旬以降に途中経過を報告する方針。(大盛周平)
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