経済
兵庫県内の金融経済概況「持ち直している」日銀神戸支店
日銀神戸支店(神戸市中央区)が7日発表した兵庫県内の金融経済概況は「資源価格上昇の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、持ち直している」と、前月に引き上げた基調判断を据え置いた。コロナ感染者の減少で観光需要が復活し、個人消費が回復した。中国のロックダウン(都市封鎖)による部品不足で、一部製造業では生産が停滞した。
百貨店の販売や観光客数が回復した。神戸市内主要ホテルの平均客室稼働率(4月)は53%と、春休みで利用が増えた前月と同水準だった。個人消費の判断は3カ月連続で引き上げた。
一方、部品不足や物流の混乱による貨物の遅延で、業務用機械などの生産や輸出が減少。特に中国やロシア向けが停滞している。
山崎真人支店長は「物価上昇の受け止めは、家計と企業で異なる。現時点で個人消費は底堅いが、雇用や賃金の伸びを注視したい」と述べた。(高見雄樹)




















