ひょうご経済プラスTOP 経済 兵庫県内の金融経済概況「持ち直している」日銀神戸支店

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兵庫県内の金融経済概況「持ち直している」日銀神戸支店

2022.06.07
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兵庫県内の経済情勢を説明する日銀神戸支店長の山崎真人氏=神戸市中央区京町

兵庫県内の経済情勢を説明する日銀神戸支店長の山崎真人氏=神戸市中央区京町

日本銀行神戸支店の外観=神戸市中央区京町

日本銀行神戸支店の外観=神戸市中央区京町

 日銀神戸支店(神戸市中央区)が7日発表した兵庫県内の金融経済概況は「資源価格上昇の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、持ち直している」と、前月に引き上げた基調判断を据え置いた。コロナ感染者の減少で観光需要が復活し、個人消費が回復した。中国のロックダウン(都市封鎖)による部品不足で、一部製造業では生産が停滞した。

 百貨店の販売や観光客数が回復した。神戸市内主要ホテルの平均客室稼働率(4月)は53%と、春休みで利用が増えた前月と同水準だった。個人消費の判断は3カ月連続で引き上げた。

 一方、部品不足や物流の混乱による貨物の遅延で、業務用機械などの生産や輸出が減少。特に中国やロシア向けが停滞している。

 山崎真人支店長は「物価上昇の受け止めは、家計と企業で異なる。現時点で個人消費は底堅いが、雇用や賃金の伸びを注視したい」と述べた。(高見雄樹)