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19世紀創業の奥谷金網製作所 本社に博物館開設、127年の歴史紹介

2022.06.09
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バーベキュー網などに使われる「ガリ線」をつくる機械について説明する奥谷智彦社長(右)=神戸市中央区相生町4

バーベキュー網などに使われる「ガリ線」をつくる機械について説明する奥谷智彦社長(右)=神戸市中央区相生町4

奥谷金網製作所の歴史を紹介する「OKUTANI HISTORY MUSEUM」=神戸市中央区相生町4

奥谷金網製作所の歴史を紹介する「OKUTANI HISTORY MUSEUM」=神戸市中央区相生町4

 産業用金網メーカーの奥谷金網製作所(神戸市中央区)は、1895年の創業以来127年の歴史を紹介する博物館「OKUTANI HISTORY MUSEUM(オクタニ・ヒストリー・ミュージアム)」を本社ビル内に開設した。過去の製品や加工機械など約30点を展示。商談に訪れた取引先などに公開し、自社のブランド力と金網業界の認知度向上を狙う。(大島光貴)

 本社ビルの完成60年に合わせて1階西側に設けた。広さは約80平方メートル。明治期の食材裏ごし網や大正期の電球カバー、昭和20年代の球場用フェンスなど手編みの製品が目を引く。コーヒー業界向けの焙煎(ばいせん)用金網や、メリケンパークに立つ巨大なコイのオブジェの端材も並び、神戸のまちと歩んできた同社の歴史を伝える。

 昭和期の金網織機(しょっき)や打ち抜き機も設置。壁には自社の年表や金網業界の歴史をまとめたパネルも掲示している。奥谷智彦社長(51)は「当社の世界観を具現化した。往時の職人の息吹を感じてほしい」と話す。

 同社は食品工場や製薬会社、水処理施設、発電所で使われる選別、ろ過用のフィルターなどを製造。2022年5月期は、半導体や不織布の生産設備、建設機械向けが伸び、売上高が過去最高の12億円に達した。年内には総額3億円を投じて明石工場(神戸市西区)に加工機械4台を導入し、同工場の生産能力を3割向上させる計画だ。