経済
大量にたまった硬貨→買い物や紙幣に交換できる引換券に 「コインスター・マシン」姫路の商業施設に登場
商業施設や小売店などに設置された機械に硬貨を投入すると、設置店などで買い物に使える引換券が発行される「コインスター・マシン」が、兵庫県内でも登場している。5月には兵庫県姫路市の商業施設「ゆめタウン姫路」に設置。尼崎市に続き、県内で4台目となる。
米コインスター社が1991年に始めたサービス。機械が硬貨の合計金額などを算出し、9・9%の手数料を除いた金額の引換券を発行する。引換券は設置店で買い物に使うか、紙幣に交換するかのいずれかで、各店で決められている。最大5万円分投入できる。
金融機関の硬貨取扱手数料は枚数に応じて設定されているが、コインスターでは金額に比例し、低額硬貨が多いとよりお得という。例えば10円玉100枚の場合、ゆうちょ銀行の預入手数料は現金自動預払機(ATM)で330円、窓口で550円なのに対し、コインスターの手数料は99円となる。
コインスターの日本責任者、宇佐美航さん(41)は「買い物のついでに、土日も利用でき、利便性が支持されている」と話す。回収した硬貨は釣り銭として再利用され、新しい硬貨の鋳造を減らす狙いもあるという。日本では2018年にサービスを開始し、全国約270台に広がっている。(広岡磨璃)