経済
関西経済「緩やかな回復局面、先行きは不透明感拭えず」 大銀協新会長の高島・三井住友銀頭取
大阪銀行協会の会長に就任した三井住友銀行の高島誠頭取は13日、大阪市内で会見し、関西経済について「先行きは不透明感が拭えない」との認識を示した。その上で、近づく参院選で「実のある政策論議が選挙を通じて行われることを期待する」と表明した。
高島氏は、関西の現状を「緩やかな回復局面にある」と分析。「先行きは原材料価格の高騰や円安の影響など、不透明感が強まっている」と見通した。
また、22日公示、7月10日投開票が有力視される参院選で「基軸になるのが、先週公表された『骨太方針』だ」と強調。「(人、科学技術、新興企業、脱炭素・デジタルの)四つの切り口で、政策パッケージが示されたので、各論点について実のある議論を」と、与野党各党に求めた。
中でも「貯蓄から投資、あるいは人的資本への投資という視点は銀行界から見ても非常に重要なテーマ」と指摘。「広い範囲に好影響が及ぶ可能性のあるアジェンダ(課題)なので、議論が進むよう期待している」とした。(高見雄樹)