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カロリー大幅オフの「鶏の唐揚げ」いかが 衣の工夫で実現「おつまみ向きの味、糖質ゼロビールのお供に」

2022.06.16
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フードテック企業のシデカスが開発した低カロリーの唐揚げ(同社提供)

フードテック企業のシデカスが開発した低カロリーの唐揚げ(同社提供)

 兵庫県加古川市のベンチャー企業「シデカス」は、コンニャクイモ由来の素材や希少糖を使い、カロリーを大幅に抑えた鶏の唐揚げを開発した。インターネット上で資金調達するクラウドファンディング(CF)サイトで29日まで販売している。

 文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、鶏の唐揚げ100グラム当たりのエネルギーは、もも皮付きが307キロカロリー、皮なしで249キロカロリー。これに対し、シデカスの唐揚げは、101・4キロカロリーと半分以下だ。

 国産鶏むね肉を使う。衣には小麦粉や片栗粉に代えて、自社開発したコンニャク由来の「ニンジャペースト」を使った。油を吸いにくく、カロリーを低減できたという。味付けでは砂糖の代わりに、体内で吸収されないカロリーゼロの希少糖エリスリトールを使った。

 同社は、「食」にITなどの先端技術を活用する「フードテック」に取り組む。食材に混ぜてカロリーや糖質を抑えるニンジャペーストを2019年に開発。これまでにハンバーグや菓子を販売してきた。今回は、唐揚げ全国コンテストで入賞歴がある「串焼酒場 とり基地」(高砂市)が味を監修し、鶏肉加工会社エムフード・ジャパン(明石市)が製造する。

 シデカスの寄玉昌宏社長(37)は「おつまみ向きの味わいで、糖質ゼロビールのお供にぴったり」とPRする。定価は2キロ、7800円。29日まではCFサイト「マクアケ」で割引販売し、7月以降は自社サイトで販売する。(広岡磨璃)