経済
JR西、強風予測にAI導入 大阪ガスと共同開発、湖西線で今秋から試験へ
JR西日本は、列車運行に影響する強風の発生を予測する人工知能(AI)システムを今秋、試験導入する。独自の気象予測データを持つ大阪ガスと共同開発。不要な計画運休や急な運転見合わせの減少に役立てる。まずは京都、滋賀間を走るJR湖西線で試験し、2023年度中の本格導入を目指す。将来は他の路線や他社への展開も検討する。
JR西は現在、気象庁のデータを基にした民間予報会社からの情報や風速計での観測値を用いて運行計画を決めている。しかし、予測が外れて強風が吹いたり、運休したが風が吹かなかったりするケースがある。
AIによる予測は、19年から開発に着手。タッグを組む大阪ガスは、風力や太陽光の発電量予測に独自の気象予測の知見を持つ。予測範囲は5キロ四方の気象庁より細かい2・2キロ四方で、地形なども考慮した風向、風速のデータを収集。これらを活用し、JR西が24時間先まで予測できる仕組みを構築した。
湖西線では、琵琶湖に向けて山から吹き下ろす風の影響で、運休や徐行、迂回運転などが年50日ほど発生。主に大阪と金沢を結ぶ特急「サンダーバード」や兵庫県内も走る、同線経由の新快速などに影響が出ている。新システムは、不要な運休や経路の変更をデータ上は7割減らせるという。
JR西管内では21年度、強風による運行規制は約80日発生。兵庫県内でも余部鉄橋(香美町)があるJR山陰線の鎧-餘部間では10日に上った。(大盛周平)




















