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関西フードが初の株主総会 「新体制のメリットは?」統合効果問う質問続く

2022.06.21
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モニターで中継された関西フードマーケットの定時株主総会=大阪市北区

モニターで中継された関西フードマーケットの定時株主総会=大阪市北区

 関西フードマーケット(兵庫県伊丹市)の定時株主総会が21日、大阪市内のホテルで開かれた。関西スーパーマーケット、イズミヤ、阪急オアシスのスーパー3社が経営統合し、流通大手エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング傘下となって初の定時総会。株主からは統合効果を問う質問が続いた。

 関西フードは3スーパーの持ち株会社として2月に発足。総会には株主116人が参加し、資本金を約99億円から1億円に減らす案など5議案が承認された。

 株主らは「(統合前の理論株価)3千円が達成できなかったら、どう責任を取るのか」「利用者にとって新体制のメリットは」と質問。林克弘社長は「企業価値を高めるため、中期経営計画を達成していく」「(低価格型の)新業態を開発し、3スーパーのすみ分けも実現させる」と述べた。

 旧関西スーパー社長としてH2Oとの統合を推進し、同業のオーケー(横浜市)からの買収案に対した関西フード取締役の福谷耕治氏は「成長のためにH2Oとの統合にかじを切った。関西フードマーケットがあって良かったと言われる店づくりにまい進する」と理解を求めた。(広岡磨璃)