経済
水素エンジンはレースにも トヨタから学ぶSDGs「意思決定には多様な視点を」 神大
SDGs(持続可能な開発目標)に取り組む企業に学ぶ「企業SDGs講座」が、神戸市灘区の神戸大学であった。トヨタ自動車役員が脱炭素に向けた水素エンジン車開発などの事業を説明。学生や教職員ら約100人が耳を傾けた。
SDGsへの関心を高めようと、神大と同大の学生有志らが、今年4月から開く6回講座の2回目。講師には、三井住友銀行や関西電力など取り組みに積極的な企業担当者を招く。
トヨタでSDGsを担当する大塚友美執行役員が登壇。水素エンジン車に関し、開発目標を掲げるだけでなく、レースにも出場していることなどを紹介した。社内の取り組みを例に「意思決定では性別や国籍など多様な視点を持つことが大事」などと話した。
神大は2020年、学内で取り組みを広げようとSDGs推進室を設置。学生の意識調査では、社会・環境問題への関心は高いが「何をしたらいいか分からない」との答えが目立ったという。(塩津あかね)