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神戸商工会議所、川崎次期会頭の新体制を発表 副会頭6人中3人が新任に

2022.07.04
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神戸商工会議所の次期役員体制について語る家次恒会頭(中央)=神戸市中央区港島中町6(撮影・大盛周平)

神戸商工会議所の次期役員体制について語る家次恒会頭(中央)=神戸市中央区港島中町6(撮影・大盛周平)

 神戸商工会議所は4日、家次恒会頭(72)=シスメックス会長兼社長=の後任に、神戸製鋼所(神戸市中央区)前会長兼社長で特任顧問の川崎博也氏(67)が就任する人事を発表した。新任3人を含む副会頭6人も内定し、11月7日の臨時議員総会で選出する。任期は1期3年。

 同日、神戸市内で開いた定例会見で、家次氏は「社長時代に神戸製鉄所の(高炉)廃止など大きな改革をされ、非常に胆力がある」と、人物本位での人選を強調。神鋼が会頭を担ってきた「歴史ある神戸の代表企業」である点も挙げた。

 川崎氏は同日「重責に身の引き締まる思い。神戸経済の発展に貢献できることは光栄」とコメントした。

 副会頭は6人のうち3人が入れ替わる。家次恒会頭(72)が会長兼社長を務めるシスメックス(神戸市中央区)から、浅野薫取締役専務執行役員(63)が加わるなど、専門性の高い人材をバランスよく配置している。

 浅野氏はライフサイエンス分野に強く、同社と川崎重工業(神戸市中央区)が折半出資する医療用ロボットメーカー、メディカロイド(同)社長も務める。金融分野からは元三井住友銀行常務執行役員神戸法人営業本部長の高田厚氏(61)=神戸土地建物社長。さらに元神戸経済同友会代表幹事で財界活動の経験が豊富な吉井満隆氏(63)=バンドー化学会長=が入る。

 一方、筆頭副会頭として都心再整備や港湾政策を担った植村武雄氏(77)=小泉製麻会長=と、中小企業対策を任された尾野俊二氏(72)=みなと銀行特別顧問、都市政策に取り組んだ森地高文氏(63)=神鋼商事社長=は、任期満了で退任する。

 残る尾山基氏(71)=アシックス会長、伊藤紀美子氏(73)=田嶋社長、國井総一郎氏(68)=ノーリツ会長=は留任する。

 また、元川重執行役員で、2期6年にわたり家次会頭を支えてきた中林志郎専務理事(69)も退く。後任は神鋼から起用する予定。同社と人選を調整しており、後日発表する。

 いずれも会頭と同じく、11月7日の臨時議員総会で正式に決める。

(高見雄樹、大島光貴)

【神戸商工会議所】企業や個人事業主ら約1万1千人の会員が所属する総合経済団体。経営指導員による助言やセミナーなどを通じ、会員企業の経営を支える。1878(明治11)年に兵庫商法会議所として設立。東京、大阪と並んで日本で最も古い商工会議所の一つとされる。会頭は県内18商議所の代表も兼ねる。

【シスメックス】赤血球や白血球の数、大きさを分析する検査装置で世界トップ。尿や細胞などを採取して調べる装置も手がけ、190カ国以上に展開する。東亞特殊電機(現TOA)の医用電子機器販売会社として1968年に設立。神戸市西区に研究開発拠点、加古川市に製造拠点を置く。連結従業員は約9800人。

【神戸製鋼所】国内3位の鉄鋼メーカー。圧縮機などの機械やアルミ、溶接棒のほか発電事業も手がける。明治・大正期に神戸を拠点にした巨大商社、鈴木商店が1905(明治38)年に創立。兵庫県内には本社のほか加古川製鉄所、高砂製作所、神戸線条工場などの主要拠点がある。グループ従業員は約3万8千人。

【川崎 博也氏(かわさき・ひろや)】京都大院工学研究科修了。80年神戸製鋼所。IPP本部建設部長や加古川製鉄所副所長などを経て、13年社長、16年から会長を兼務した。18年に退任し、特任顧問。和歌山県出身。

【吉井 満隆氏(よしい・みつたか)】関西大商学部卒、神戸大院経営学研究科修了。81年バンドー化学。ドイツの販売子会社社長や執行役員経営企画部長などを経て、13年社長。22年4月会長。19年から2年間、神戸経済同友会代表幹事を務めた。広島市出身。

【高田 厚氏(たかだ・あつし)】京都大法学部卒。85年太陽神戸銀行(現三井住友銀行)。執行役員姫路法人営業部長などを経て、17年常務執行役員神戸法人営業本部長。20年SMBCコンサルティング社長、22年6月から神戸土地建物社長。奈良県出身。

【浅野 薫氏(あさの・かおる)】大阪大院工学研究科修了。87年東亞医用電子(現シスメックス)。執行役員中央研究所長などを経て、17年取締役専務執行役員。13年のメディカロイド設立と同時に副社長となり、20年から社長を務める。神戸市兵庫区出身。