新たに発売されたグルテンフリーの冷凍焼きそば＝神戸市中央区海岸通５、ケンミン食品

新たに発売されたグルテンフリーの冷凍焼きそば＝神戸市中央区海岸通５、ケンミン食品

　ビーフン最大手のケンミン食品（神戸市中央区）は、麺や具材に小麦粉を一切使わないグルテンフリー（ＧＦ）の冷凍焼きそば「めんもソースもまるごと全部　ＧＦ焼そば」を開発した。オンラインショップなどで販売している。

　同社が５月に開発したＧＦ中華麺を使用。アルカリ性添加物「かんすい」を米粉に加えて中華麺独特のコシや風味を再現している。

　製造は、同社の麺の子会社フジケンミンフーズ（静岡県）が担う。完全グルテンフリー化された工場で、具材やソースにエビや卵などアレルギーの原因物質は使わない。添加物も可能な限り抑えた。麺の量やゆで時間、炒め方などを工夫しながら試作を重ね、完成させた。月１万食の販売を目指す。

　ＧＦ中華麺を使って５月に発売した冷凍ラーメンも好調で、来年にはグルテンフリーのうどんの発売を予定。ケンミンの高村祐輝社長は「世界のグルテンフリー市場は拡大している。誰もが同じ食卓で楽しんでもらいたい」と話す。

　冷凍焼きそばは電子レンジで調理でき、１人前２００グラム、２食入りで参考価格６００円。同社オンラインショップのほか、本社前など全国５カ所に設置する専用の自動販売機で販売する。（赤松沙和）