ひょうご経済プラスTOP 経済 愛情たっぷり房の実たわわ 育てたブドウでワイン仕込み提供へ ホテルモントレ社員が栽培体験

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愛情たっぷり房の実たわわ 育てたブドウでワイン仕込み提供へ ホテルモントレ社員が栽培体験

2022.08.23
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大きく育ったブドウを収穫するホテルモントレの社員たち=神戸市西区押部谷町高和

大きく育ったブドウを収穫するホテルモントレの社員たち=神戸市西区押部谷町高和

大きく育ったブドウを収穫するホテルモントレの社員たち=神戸市西区押部谷町高和

大きく育ったブドウを収穫するホテルモントレの社員たち=神戸市西区押部谷町高和

 ホテルモントレ神戸などを運営するホテルモントレ(大阪市)は今年から、神戸ワイナリー(神戸市西区押部谷町)でワイン用のブドウづくりに取り組んでいる。社員らがワイナリー内のブドウの管理作業を体験し、19日には約500キロを収穫。同ワイナリーでオリジナルの白の神戸ワインに仕上げ、来年5月から、グループの近畿地方などのホテルで提供する。

 地元の農業を応援するとともに、若手社員らに商品の理解を深めてもらおうと始めた。神戸や姫路をはじめ、近畿地方のホテルのレストランで働く社員らが白ブドウの「リースリング」計60本の栽培管理を体験した。

 作業は4月から、今月の収穫まで計3回。適度な甘さや大きさに育つように芽や葉を間引いたほか、雨よけのビニールを張るなどの作業をしてきた。

 収穫当日、ブドウの木には、直径2センチほどに育った黄緑色の実がたわわな房がずらり。社員らは房を手で支えながら、枝をハサミで切って、次々にコンテナに入れていった。

 今後、神戸ワイナリーを営む神戸農政公社がワインを醸造。約360本をモントレが買い取り、レストランの客らに提供するという。

 「ホテルモントレ ラ・スール大阪」(大阪市)の日本料理店で働く女性(23)は「ブドウが大きく成長していて驚いた。お客さんにはワインができた経緯を説明したい」と話した。(森 信弘)