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代替チーズ、六甲バターが関西万博で提供へ 植物由来の製品を開発中「世界にアピールしたい」

2022.08.23
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代替チーズの開発、大阪・関西万博での提供を発表した記者懇談会で、新商品をPRする六甲バターの塚本浩康社長(同社提供)

代替チーズの開発、大阪・関西万博での提供を発表した記者懇談会で、新商品をPRする六甲バターの塚本浩康社長(同社提供)

 六甲バター(神戸市中央区)は22日、出展予定の2025年の大阪・関西万博で、動物性由来の食材を使わないプラントベース(植物由来)の代替チーズを開発し、提供すると発表した。同日、東京でオンラインを併用して開いた新商品や事業展開を発表する記者懇談会で明らかにした。

 プラントベース食品は、健康や環境負荷の低減などの観点からサステナブルな食として注目される。同社は、複数の原材料を使った数種類のチーズを開発中とし、大阪・関西万博の開催までに業務用での販売を目指しているとした。

 同社は、大阪府や大阪市、経済団体などでつくる2025年日本国際博覧会大阪パビリオン推進委員会が出展する「大阪パビリオン」に協賛する。生まれ変わりや再生を意味する同パビリオンのテーマ「REBORN(リボーン)」に合わせ、命を支える食の在り方を発信する予定。パビリオンの出入り口前に代替チーズを使ったメニューを提供するキッチンカーの出展などを検討している。

 開発本部の中尾真範事業開発部長は「次世代へチーズ文化を継承するには、新しい食の供給システムへの挑戦も重要」と言及。「チーズの加工技術を生かし、おいしさを追求した植物性の代替チーズを世界にアピールしたい」と話した。(赤松沙和)