ひょうご経済プラスTOP 経済 仲間のつくり方、新商品…「農業女子」悩みや解決策は 南あわじで集い

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仲間のつくり方、新商品…「農業女子」悩みや解決策は 南あわじで集い

2022.08.23
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女性農業者で意見や悩みを話し合った交流会=南あわじ市志知佐礼尾、吉備国際大南あわじ志知キャンパス

女性農業者で意見や悩みを話し合った交流会=南あわじ市志知佐礼尾、吉備国際大南あわじ志知キャンパス

女性農業者で意見や悩みを話し合った交流会=南あわじ市志知佐礼尾、吉備国際大南あわじ志知キャンパス

女性農業者で意見や悩みを話し合った交流会=南あわじ市志知佐礼尾、吉備国際大南あわじ志知キャンパス

 兵庫県内の女性農業者らが悩みや事業展開などについて話し合う「兵庫農業女子会」が、南あわじ市の吉備国際大で開かれた。県内の女性農業者をはじめ、国や県などの農政関係者や流通業者らが集まった。女性が少ない農業での悩みやその解決策、新商品のアイデアなどが交わされた。(森 信弘)

 県内の女性農業者を応援しようと近畿農政局と南あわじ市が開いた。農林水産省は、女性の力で農業を活性化する「農業女子プロジェクト」を推進。同市も女性農業者グループを経費などでサポートする。

 今回は淡路や但馬、播磨などの女性農業者約40人のほか、生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)やヤマダストアー(兵庫県太子町)など青果に関わる3事業者が参加。車座になった交流会ではさまざまな悩みや意見が続いた。

 「一緒に働く人が見つからない」との声には、おざき農園(神戸市西区)を営む尾崎七海さん(29)が、ツイッターを使って2人の採用に成功した実例を紹介。「投稿を見ているのでミスマッチになりにくい。狭い地域で募集するよりも熱意のある人が来てくれる」とメリットを語った。

 豊岡市の女性は「力仕事で男性についていけない」と相談。自衛隊での勤務経験があるタサカ農園(神戸市西区)の田坂久美子さん(64)が「体重の2分の1以上の物を持つと腰を痛める。無理しないで、その人に合ったことをすればいい」とアドバイスした。

 事業展開を巡っては「廃棄されている野菜を流通させたい」、「キュウリを使って新しい発想の加工品を作りたい」などのアイデアが出た。講師や業者らが実現に向けたPRの大切さなどを伝えた。

 このほか、新潟食料農業大の青山浩子准教授が講演し、6次産業化の基礎を築くなどしてきた女性農業者の歩みを振り返った。