経済
大丸神戸店、婚礼サロンを「ライフ」に改装 趣味や旅行、老後の健康…幅広く相談できる窓口に
大丸神戸店(神戸市中央区)は29日、ブライダルサロンを改装し、医療や趣味など、人生の節目に必要となるサービスを紹介する「トアライフサロン」を9月5日にオープンすると発表した。ブライダル市場は、少子化や婚礼の減少などで縮小が見込まれる中、婚礼で接点のできた顧客に対し、その後のニーズにも応えていく狙い。
外商に強みを持つ同店は数年前から、キャンピングカーやクルーザーなど百貨店で扱わない商材についても個別に相談に応じ、外部の取引先を紹介する事業に力を入れてきた。店内に専用の窓口を設け、広く需要を取り込む。
家族旅行や老後の健康などについての相談にも対応し、クリニックや石材店などの提携先を紹介。今津貴博店長は「保険や資産運用も含め、ライフイベントに応じて幅広く相談できる窓口を目指す」と話す。オーダーメードで旅程を立案する系列の松坂屋名古屋店の旅行センターとも提携。ドレスの展示販売など、ブライダル関連も引き続き取り扱う。
このほか、好調な美術品需要を取り込もうと、10月5日、8階に「ギャラリー トアート」をオープンする。7階にある画廊2カ所を集約し、売り場面積を1・5倍に広げる。
同店は昨年、国から通関手続き前の商品などを一時保管できる「保税蔵置場」の認可を百貨店として初めて受けた。その認可を生かし、世界的に希少な芸術品を展示する。今後、美術品に限らず資産性の高い商品を紹介予定で、オープンから1週間は数千万円のバイオリンなどを展示販売する。(広岡磨璃)




















