経済
約20年ぶり全館改装の神戸阪急、6フロアが31日オープン 世界初に日本初、食や体験を充実
約20年ぶりの全館改装を進めている神戸・三宮の神戸阪急(神戸市中央区)で31日、モード系ファッション売り場(新館1~3階)と美容系売り場(本館2~4階)が改装オープンする。モード系は店舗間の仕切りを極力なくし、一体感を演出。世界初進出の店舗もあり、神戸の玄関口に位置する利点を生かした都市型百貨店として集客力を高める。30日にプレス内覧会が開かれた。
モード系は、3フロア(計約2500平方メートル)に33ブランドが出店。阪急の他店に比べ、服飾関連雑貨の比率を高め、食やインテリアも組み合わせて幅広い客層に対応する。
新館1階は天井パネルを一部外すなど広々とした空間に。米国発の「ブルーボトルコーヒー」のカフェでは、神戸市北区の弓削牧場のハーブや同市中央区のパン店などの地元食材を採用する。同1~3階の一部は、姫路城の白壁を模したしっくいや六甲山の間伐材など兵庫にちなんだ内装に。仏ブランド「クロエ」のアイスクリーム店(2階)は世界初出店で10種の味をそろえる。
美容系は、3フロア(計約1700平方メートル)に45ブランドが並ぶ。タブレット端末で自分に合う色味を試せるバーチャルメーク(2階「マック」)や、2人一組で受けられる日本初の個室マッサージ(3階「ハーン」)など体験や施術サービスを充実させた。杉崎聡店長は「都心店としての標準装備が整い、神戸の皆さんにわくわくしてもらえる売り場ができた」と話した。(広岡磨璃)