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成田空港のPCR検査スタート 川崎重工業の自動ロボット導入 国際線向け1日最大2500件

2022.08.27
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自動でPCR検査を行うロボットシステム。並んだロボットがアームを使い、検体の核酸抽出などを行う(川崎重工業提供)

自動でPCR検査を行うロボットシステム。並んだロボットがアームを使い、検体の核酸抽出などを行う(川崎重工業提供)

川崎重工業が成田空港に設けた自動PCR検査ロボットシステムの外観=千葉県成田市(同社提供)

川崎重工業が成田空港に設けた自動PCR検査ロボットシステムの外観=千葉県成田市(同社提供)

 川崎重工業(神戸市中央区)は26日、成田空港でPCR検査サービスを始めた。同社などが開発した自動検査ロボットシステムで、1日最大2500件の検査を実施。国際線利用者向けの処理能力を増強し、医療従事者の負担軽減を図る。

 川重が空港で同様のサービスを行うのは、昨年9月に始めた関西空港に続き2カ所目。成田空港第1ターミナルにある日本医科大のPCRセンターから検体を受け取り、近くの駐車場に置いた特設のコンテナ内で検査する。内部ではロボット13台が稼働し、検体の核酸抽出や遠心分離などの工程を無人でこなす。

 同センターでは海外に渡航する旅客が出国直前に検査すると、最短2時間で陰性証明書を受け取れるという。川重は航空機の機体やエンジン製造に携わる企業として、国際線の需要回復に貢献したい考えだ。(大島光貴)