経済
水素、次世代モビリティー…国際フロンティア産業メッセ開幕 427企業・団体が出展 神戸
西日本最大級の産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ2022」が1日、神戸・ポートアイランドの神戸国際展示場で開幕した。兵庫県内外から427社・団体が出展。水素エネルギー関連の展示や講演のほか、ドローンや自律走行ロボットなど次世代モビリティー(乗り物)の特別展示にも注目が集まった。2日まで。
兵庫県や神戸市、新産業創造研究機構などでつくる実行委員会の主催。会場ではドローンの実用化を考える「第1回ドローンサミット」(内閣官房、兵庫県主催)も開かれた。関連展示もあり、昨年(368社・団体)に比べて2割近くも出展者が増えた。
神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)は、水を電気分解して高純度の水素ガスを発生させる装置を紹介。配管設計などのアビオスエンジニアリング(姫路市)は、ボンベ式の水素ガスを燃料に使って、簡単に持ち運べる照明装置をPRしている。
講演では、トヨタ自動車で燃料電池車(FCV)など次世代環境車の開発を担当する商用ZEV製品開発部の内海敦子担当部長が、ハイブリッド車の技術を活用した同社のFCVについて解説。トラックなど商用車の燃料電池化や、運搬可能な水素貯蔵機器の開発なども紹介した。
「ドローンサミット」の同時開催で、大小さまざまなドローンが並び、中には水素を燃料とするなど特徴的なものも。また、川崎重工業(神戸市中央区)が出展した自律走行型の配送ロボットなど次世代モビリティーも会場を彩った。
午前10時~午後5時。入場無料。2日は、斎藤元彦県知事と久元喜造神戸市長の「水素社会の実現に向けて」をテーマにした対談などが予定されている。(大盛周平)