経済
スタバのコーヒー4杯をドローンが運ぶ 神戸ハーバーランドからポーアイまで「3分」
神戸ハーバーランドからポートアイランドへ、ドローンが海を渡って飲み物を運ぶ飛行実演が2日、神戸港で行われた。約3分でスターバックスのアイスコーヒー4杯をこぼすことなく届けた。秋の試験導入を経て、来年から定期運航を目指す。
実演は、神戸で開催中の第1回ドローンサミット(内閣官房、兵庫県主催)の一環。ドローンでの配送を手がける新興企業トンプラ(新潟市)が行った。
機体は、縦・横1メートル、高さ70センチ。下部の配送用ボックスにコーヒーを積み、ハーバーランドの高浜岸壁から飛び立った。自動制御で最大50メートルまで高度を上げ、約3キロ先のポーアイしおさい公園に着陸すると、関係者らが拍手で出迎えた。
トンプラの藤本高史社長(33)は「食べたい物や飲みたい物がすぐ手に入る体験を提供したい」と話した。
試験導入は10月11日~11月3日の予定。近隣の学生や住民ら向けに、スターバックス神戸ハーバーランドumie MOSAIC店のドリンクを同公園へ運ぶ。定期運航は1日15便程度、20~30分に1回の離発着を目指す。
この日は、ドローンが落下した際に使われるパラシュートとエアバッグの作動実験や、新明和工業(宝塚市)が開発した無人飛行艇の飛行実演も行われた。(大島光貴)