経済
厳選したデパ地下グルメ、高速バスで「出張催事」 神姫バスと大丸神戸店連携 貨客混載で神戸から宍粟へ
神姫バス(兵庫県姫路市)は10日、大丸神戸店と連携し、店舗外でデパ地下グルメを販売する「出張催事」を宍粟市で行う。新型コロナウイルス禍の乗客減少を受けて神姫が始めた「貨客混載」事業の一環で、神戸・三宮から高速バスで乗客とともに商品を宍粟市へ運ぶ。
「普段神戸までのアクセスが難しい方々に、デパ地下の商品を身近に購入していただける機会を設けたいと考えていた」と同店。農産物を店舗に納入する神姫の産地直送事業を通して以前から取引があり、日頃の商談を通して今回の出張催事に至ったという。
販売するのは、フロインドリーブ「ダブルスイート紺バッグ」864円=限定50個▽紀ノ国屋「アップルパイ」864円=同▽春陽軒「豚まん」5個入り600円=限定100セット▽老祥記「豚饅頭」10個入り千円=同▽げんぶ堂「お徳用おかき」540円-の5点。同店の食品担当バイヤーが地下各店の品々から厳選した。
神戸三宮バスターミナルから催事当日、山崎(宍粟市)行き高速バス2便に分けて積み込み、乗客とともに運ぶ。
出張催事は、山崎待合所(宍粟市山崎町鹿沢68の1)内で午前11時ごろ~午後4時ごろ(商品がなくなり次第終了)。老祥記の豚饅頭の販売は午後1時ごろから。
貨客混載事業では、既存の路線バス網を活用して人とともにモノを運び、運賃を受け取る。コロナ禍の乗客減に伴う収入減を補おうと導入した。2021年5月に三田市内で本格的に始め、現在県内4路線で農産物やスイーツなどを混載している。(西井由比子)