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マンダムの汗拭きシート、若田さんと宇宙へ エタノール未使用で清涼感 兵庫・福崎で製造

2022.10.06
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ISSへの搭載が決まり一般販売も始めた「宇宙用汗拭きシート」(マンダム提供)

ISSへの搭載が決まり一般販売も始めた「宇宙用汗拭きシート」(マンダム提供)

 マンダム(大阪市)は、開発した「宇宙用汗拭きシート」が、国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙飛行士らの生活を支える製品に選ばれたと発表した。日本の若田光一飛行士(59)らが乗る宇宙船クルードラゴンが6日未明(日本時間)、米国からISSに向けて出発。約半年間にわたり、さまざまな実験を行う若田さんらの滞在をサポートする。

 「ギャツビー スペースシャワーペーパー」で、福崎工場(兵庫県福崎町)で製造。ISSではシャワーが浴びられず、宇宙飛行士はもっぱら布などで体を拭いてしのぐという。同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の助言を受けながら開発した。

 通常の汗拭きシートは気化する際に肌から熱を奪うエタノールを使う。だが、ISSでは空気と水を再利用するシステムに悪影響を及ぼすため、使用が厳しく制限。皮膚の感覚刺激を利用して、エタノールを使わずに清涼感が得られるよう開発した。同社は「長期間の滞在でも、若田さんが快適に過ごせるよう支えたい」としている。

 頭皮用、体用の2種類。「宇宙デビュー」を記念し、同社オンラインショップで各1100円(10枚入り)で発売した。(広岡磨璃)