経済
交通網の寸断に備え、会社から徒歩で帰宅 神戸製鋼、150人が訓練に参加
神戸製鋼所は14日、大規模災害に伴う交通網の寸断に備え、神戸市中央区脇浜海岸通2の神戸本社から徒歩で帰宅する訓練を行った。グループ13社の計約150人が経路を確かめながら、幹線道路を通って自宅や目的地の駅まで歩いた。
2011年の東日本大震災の際、東京本社で帰宅困難者が出たことを契機に、翌12年から続けている。東京本社でも20日に行う。
参加者らは、アルミボトル缶入りの水を受け取り、神戸本社からの地図や徒歩帰宅での注意点などを掲載した「災害時帰宅支援マップ」を携えて出発。自宅やJR摂津本山駅(神戸市東灘区)、兵庫駅(同市兵庫区)までの6キロ超を歩き、到着すると職場に報告した。
コベルコシステムの入社1年目の社員(23)は「在宅勤務が多く運動不足だが、安全な道を選んで帰りたい」。神鋼IT戦略推進室の社員(38)は「地震などで歩いて帰らないといけない時のために、6キロがどんな距離か体験したい」とし、会社を後にした。(大島光貴)