経済
柵山前会長が課長時代に品質不正 三菱電機不正で調査委が指摘 社長時の対応「極めて重い経営責任」
三菱電機の不正に関する調査委員会は20日、同社前会長の柵山正樹氏(70)が電力システム製作所(神戸市兵庫区)の課長時代に、試験の測定結果と異なる数値を成績書に記入し、顧客に示していたと指摘した。
柵山氏は神戸市出身で、東京大大学院で産業機械工学を専攻し、修士課程を修了。1977年に入社し、神戸製作所に配属された。
報告書によると、柵山氏は81年からタービン発電機設計課に所属。91年10月に課長となり、92年ごろからタービン発電機の性能試験で、実測値と違う数値を記入した書類を残していた。
ただ、実測値は公的規格の許容範囲内で、虚偽記入の半分以上は、実測値より品質が悪いと受け止められる数値への変更だった。当時は試験装置の精度が低く、本人の推測値との差を埋めていたとみられ、同社ガバナンスレビュー委員長の山口利昭弁護士は「真実の値を見極めるという技術者のプライドではないか。不正の認識はなかった」と語った。
しかし、社長在任時に全社の点検を徹底しなかったことに「極めて重い経営責任」を認定した。
柵山氏は2008年、電力・産業システム事業担当の常務執行役に就任。10年に専務、12年に副社長、14年から4年間社長を務めた。この間、16、17年には全社の品質点検を指揮していた。(高見雄樹)






















