ひょうご経済プラスTOP 経済 フジッコの惣菜3品「宇宙日本食」に認証 兵庫の企業初 宇宙滞在の若田さんに「家庭の味」

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フジッコの惣菜3品「宇宙日本食」に認証 兵庫の企業初 宇宙滞在の若田さんに「家庭の味」

2022.10.06
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宇宙日本食の認証書を手にするフジッコの開発担当者ら(フジッコ提供)

宇宙日本食の認証書を手にするフジッコの開発担当者ら(フジッコ提供)

宇宙日本食に認証された「きんぴらごぼう」(フジッコ提供)

宇宙日本食に認証された「きんぴらごぼう」(フジッコ提供)

宇宙日本食に認証された「ひじき煮」(フジッコ提供)

宇宙日本食に認証された「ひじき煮」(フジッコ提供)

宇宙日本食に認証された「ミネストローネ」(フジッコ提供)

宇宙日本食に認証された「ミネストローネ」(フジッコ提供)

 総菜メーカーのフジッコ(神戸市中央区)が開発した食品3点が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙日本食となった。認証は兵庫県内の企業では初めて。6日未明(日本時間)に打ち上げられた宇宙船クルードラゴンで、国際宇宙ステーション(ISS)へと向かった日本の宇宙飛行士若田光一さん(59)の約半年間の滞在を支える。

 3点は、ひじき煮、きんぴらごぼう、ミネストローネ。宇宙日本食は、ISSに滞在する日本人宇宙飛行士が日本食を楽しめるよう、日常的に食べられる食品をJAXAが独自基準で認証する。フジッコの3点を含め、これまでに焼きそばやカレー、あめなど28社の50品目が認められた。

 フジッコは3年前から開発。食事中に飛散せず、袋に残らないよう、とろみを増やした。賞味期限は既製品の60日間の約9倍、1年半に延ばした。

 製造する本社近くにある神戸ポートピアホテルのシェフは「市販品と変わらない味」と太鼓判を押す。開発担当者は「今回の経験をおいしく、食べやすい保存食作りに生かしたい」と力を込めた。

 若田さんが長期滞在するISSでは、マンダム(大阪市)が開発し、同社福崎工場(兵庫県福崎町)で製造される「宇宙用汗拭きシート」も使われる。

(赤松沙和、広岡磨璃)