経済
カワサキ人気のNinja、ZがEV車に 同社初、23年にも発売 通勤・通学想定、音も静か
カワサキモータース(兵庫県明石市)は、同社初となる電動二輪車2機種を2023年にも発売すると発表した。24年には、エンジンとモーターを併用するハイブリッド二輪車の市販化を目指している。
電動の2機種は、国内外で人気のバイク「Ninja(ニンジャ)」と、「Z(ゼット)」。航続距離など詳細な性能は明らかにしていないが、搭載するバッテリーの容量は最大3・0キロワット時。取り外し可能で、家庭用電源で充電できる。バイク本体に取り付けたままでも充電可能だ。
エンジンの二輪車と違って静粛性に優れ、走行時に二酸化炭素をほぼ排出しない。排気量125cc以下対象の運転免許で乗ることができ、通勤や通学など近距離移動での利用を想定している。タイの工場で生産し、販売価格や地域は後日発表する。
一方、24年に市販化を目指すハイブリッド二輪車は、エンジンを切ってモーターのみでも走行できるよう自社で開発したエンジンを搭載。優れた燃費と高い走行性能を両立させる。
さらに、水素エンジン搭載の二輪車も30年代前半の実用化を目指す。
いずれもイタリア・ミラノで13日まで開かれている欧州最大級のモーターサイクルショー「EICMA(エイクマ)」で試作車を展示している。
同社は電動とハイブリッドの二輪車を25年までに計10機種以上販売し、35年までに日本や北米、欧州で主要機種の電動化を完了する目標を掲げている。(大島光貴)