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川崎重工業、船舶向け水素燃料エンジンの基本設計承認を取得 大型船に搭載、二酸化炭素95%削減へ

2022.12.01
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基本設計承認を取得した川崎重工業の船舶向け水素燃料エンジンのイメージ図(川重提供)

基本設計承認を取得した川崎重工業の船舶向け水素燃料エンジンのイメージ図(川重提供)

川崎重工業の水素燃料エンジンが搭載される大型液化水素運搬船のイメージ図(川重提供)

川崎重工業の水素燃料エンジンが搭載される大型液化水素運搬船のイメージ図(川重提供)

 川崎重工業(神戸市中央区)は30日、水素燃料を使う船舶向け発電用エンジンの基本設計承認を、日本海事協会(東京)から取得したと発表した。燃料の95%以上を水素にして発電でき、二酸化炭素(CO2)の排出量を従来比で95%以上減らせる。2020年代半ばに実用化を計画する大型液化水素運搬船に搭載する。

 零下253度の液化水素を運搬中に、外気の熱で船内のタンクが温められて気化するガスを主な燃料とする。着火に必要な低硫黄の重油と混ぜて燃やすことで発電。電力は船内に供給し、操船設備やレーダー、船員の生活に使う。発電出力は2400キロワット。

 同社は天然ガスを燃料とするエンジンで培った知見を生かし、天然ガスに比べて燃える速度が速く、温度が高い水素の特性に合わせた燃焼技術を開発。水素の安定燃焼を可能にした。

 川重は4月、運搬船本体の基本設計承認を同協会から取得。5月には船を進めるのに使う水素燃料ボイラーの基本設計を完了した。(大島光貴)