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神戸経済同友会、次期代表幹事に井谷氏 TOA会長

2022.12.09
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井谷憲次氏

井谷憲次氏

 神戸経済同友会は9日、次期代表幹事に、業務用音響機器メーカーTOA会長の井谷憲次氏(70)を内定したと発表した。2023年5月に任期満了となるみなと銀行会長の服部博明氏(66)の後任となる。代表幹事は2人制で、神戸製鋼所顧問の楢木一秀氏(69)とコンビを組む。任期は2年。同月19日の定時総会で正式に選任する。

 代表幹事は慣例で地元企業トップが1人、もう1人を川崎重工業、神鋼、三井住友銀行の大手3グループが持ち回りで担う。同友会は持続可能な地域づくりを進めるため、兵庫県や神戸市などへの提言活動を強化。行政を巻き込んだイベントの企画などにも力を入れる。

 井谷氏はTOAの創業家出身。09年に社長となり、現地のニーズに合わせて製品を開発・販売する「地産地消モデル」を確立し、海外事業を拡大した。17年から現職。同友会では現在、副代表幹事とひとづくり委員長を務めている。(高見雄樹)

【いたに・けんじ】追手門学院大経済学部卒。76年東亞特殊電機(現TOA)。01年執行役員、08年取締役専務執行役員、09年社長。会長兼社長を経て17年から現職。神戸市長田区出身。