経済
兵庫のおもてなし、特製弁当に 老舗駅弁メーカー2社、大学生と商品開発 試食会での評価は?
兵庫県やJRグループが来夏に展開する大型観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」に向け、県内の老舗駅弁メーカー2社と大学生がタッグを組み、特製弁当の開発を進めている。味はもちろん「映(ば)える」見た目や、持続可能な開発目標(SDGs)へも目配り。13日に試食会があり、学生たちが試作品をアピールした。来年7月の発売予定。
兵庫の食文化を味わえる弁当をつくろうと兵庫DC推進協議会が企画し、淡路屋(神戸市東灘区)とまねき食品(姫路市)が参加。淡路屋は甲南大と関西国際大の学生各2人、まねきは関西学院大の2人と、それぞれ今夏から開発を重ねた。
同日は中間発表に当たり、淡路屋チームはいなりずしを提案。摂津の「神戸牛有馬煮いなり」など、兵庫五国の特産品で5種類のいなりずしを作った。
まねきチームはちらしずしを発表。パッケージは華やかさを前面に出し、インスタグラムも絡めたキャンペーンも提案した。
料理人ら助言者は味などを高く評価した上で、「開けたときの見た目をもっと華やかに」「箸休め的なものを加えては」とコメント。甲南大3年の上村優以花さん(20)は「助言を踏まえ、弁当の中身や封入するチラシを工夫したい」と話した。(広岡磨璃)