経済
給湯器リサイクル、不要品回収50万台を突破 ノーリツ 部材分解を委託、障害者の自立支援に一役
給湯器大手ノーリツ(神戸市中央区)は、グループ会社が展開する給湯器のリサイクル事業で、使わなくなった給湯器の回収台数が50万台を突破したと発表した。リサイクル事業を通じて、部材の再利用を進めるほか、分解作業を障害者福祉施設などに委託して就労機会を創出することを目指している。
同社グループが、障害者の自立支援を目指す「人に笑顔プロジェクト」を2009年から展開。その一環として11年から同社の障害者雇用に配慮した特例子会社「エスコアハーツ」(兵庫県稲美町)やその子会社「リハーツ」(同)がリサイクル事業に取り組んできた。
買い替えや故障などで不要になった給湯器を、プロジェクトに賛同する国内219の販売店(22年現在)を通じて回収。業務提携する障害者福祉施設などに分解を委託し、銅やアルミニウムなどを再利用したり、素材メーカーに販売したりしている。11月8日時点で、回収総数が50万台を超えた。