経済
築50年超、全て空室の社宅をリノベで賃貸住宅に 大阪の不動産会社、神戸で入居者募集
空き家の処分が全国的に問題となる中、不動産運営・管理会社「to U(トゥー・ユー)」(大阪市)が、関西全域で、古い集合住宅などを再生する事業を展開している。神戸市北区で、三菱倉庫の社宅として使われていた5階建ての「鈴西ハイツ」も賃貸住宅として再生した。築50年以上で全て空室だったが、全面的に手を入れ、入居者を募集している。
同社は大手警備会社でシステムエンジニア(SE)として勤務していた笹部健社長が副業として2008年に創業。資本金1千万円で、従業員数は5人。12年に法人化し、入居率の低いアパートやマンション、一戸建てなど50棟以上を再生してきた。兵庫県では、神戸市北区や西宮市で集合住宅を賃貸物件としてよみがえらせた。
鈴西ハイツのリノベーション(再生)は、21年から取り組んできた。敷地約2400平方メートルで、鉄筋コンクリート造り5階建てが2棟ある。1969年の建設で、老朽化が進み、2021年初めから計80室が全て空室になっていた。解体も検討されたが、工事費がかさむため、再生するノウハウを持つトゥー・ユーがグループで買い取った。
同年8月に着工。半導体不足で給水ポンプが入手できず、劣化も予想以上で配管を全面的に交換するなどして工事が遅れた。今年1月末にようやく1棟目が完成。2棟目は8月の完成予定という。総投資額は約2億5千万円。名称を「SUZURAN DANCHI(スズランダンチ)」とし、家賃は1LDK(35平方メートル)で4万9千~5万円(共益費込み)。
笹部社長は「社会的な意義もある事業。今後も再生に積極的に取り組んでいきたい」としている。




















