経済
しぼりたての新酒を新幹線で直送、新大阪駅で即売 立春の4日、JR西と姫路の酒造
朝に兵庫県姫路市内でしぼった日本酒を、営業中の新幹線に載せて運び、姫路駅と新大阪駅でその日のうちに販売する-。立春の4日に合わせ、JR西日本がそんな企画を用意した。新幹線や特急列車の速さや定時性を生かし、生鮮食品などを運ぶ「フレッシュウエスト」事業の一環だ。
姫路市の田中酒造場で4日、しぼられたばかりの「純米吟醸 白鷺(しらさぎ)の城 生酒」(720ミリリットル、1760円)を、関西の玄関口・新大阪駅とお膝元の姫路駅で即日販売。姫路では駅2階の在来線改札内にあるアントレマルシェで午前10時から36本、新大阪では駅3階在来線改札内にあるアントレマルシェエキマルシェで午後1時から48本を用意する。新大阪駅では、同改札内の飲食店「逢酒場(おおさかば) ちろり」でも180杯(1杯600円)を提供する。
同事業は、同社の鉄道ネットワークを活用して沿線各地の産品、食文化の魅力を発信する取り組みとして2022年11月に開始。これまでに日本酒やカニなどを運び、各地で販売している。今回は販売を担当するJR西日本グループの社員が、酒造りの現場を訪れ魅力を学んだといい、旬の味覚と春の訪れをPRする。