ひょうご経済プラスTOP 経済 国内最大のバイオマス発電所、相生で運転開始 関西電力 43万世帯の年間使用量に相当

経済

国内最大のバイオマス発電所、相生で運転開始 関西電力 43万世帯の年間使用量に相当

2023.03.27
  • 印刷
本格運転を開始した相生バイオマス発電所=相生市相生(関西電力提供)

本格運転を開始した相生バイオマス発電所=相生市相生(関西電力提供)

 関西電力は27日、木質ペレットを燃料とする相生バイオマス発電所(相生市)が24日に本格運転を開始したと発表した。出力は20万キロワットで、国内最大のバイオマス発電所となる。当初は1月の運転開始を予定していたが、設備に不具合があり稼働を延期していた。

 火力発電の相生発電所2号機の燃料を重油などから転換。年間約13・5億キロワット時を発電し、一般家庭約43万世帯分の年間使用量に相当する。従来の電源構成での発電よりも二酸化炭素排出量を年間約55万トン削減できるという。

 子会社の「相生バイオエナジー」が運営する。バイオマス発電は植物由来の燃料を使う発電方法として、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出の実質ゼロ)に資するとされる。

 関電は2040年までに太陽光などの再生可能エネルギーを主力電源化するとしており、国内で計500万キロワットの新規開発を目指している。(横田良平)