経済
関西万博、植物由来のチーズ料理でおもてなし 六甲バターと一つ星シェフ鳥羽周作さんがタッグ
2025年の大阪・関西万博で、植物由来の代替チーズを使った料理の提供を予定する六甲バター(神戸市中央区)は27日、人気シェフの鳥羽周作さん(44)と契約したことを発表した。メニュー開発などで協力するといい、鳥羽さんは「既においしそうなレシピは浮かんでいる。皆さんに食べてもらえる日が待ち遠しい」と抱負を語った。
鳥羽シェフはサッカーJリーグの練習生や小学校教員を経て31歳から料理の道へ。18年にレストラン「sio(シオ)」(東京)をオープンし、わずか1年余りでミシュランの一つ星を獲得し、4年間維持している。現在は8店舗を展開し、コンビニのアイスの監修にも腕を振るう。
六甲バターは、健康増進や環境負荷を減らそうと動物性由来の食材を避け、アーモンドペーストなどを使ったチーズを開発中。万博で振る舞う計画を進める中、鳥羽シェフに白羽の矢を立てた。契約は万博閉幕までという。
同社東京支社(東京都中央区)で行われた記者会見には、塚本浩康社長と鳥羽シェフがそろって出席。鳥羽シェフは「六甲バターの熱量を感じた」。塚本社長は「おいしいことで世の中を変えていきたい、という鳥羽さんの考えは、われわれとマッチする。『食べたくてたまらん』という料理にする」と自信をのぞかせた。(堀内達成)