ひょうご経済プラスTOP 経済 電動キックボードのシェアサービス、神戸でスタート 短距離移動や観光に 兵庫初13カ所でレンタル

経済

電動キックボードのシェアサービス、神戸でスタート 短距離移動や観光に 兵庫初13カ所でレンタル

2023.03.30
  • 印刷

電動キックボードの走行実演をするLuupの担当者=神戸市中央区波止場町

電動キックボードの走行実演をするLuupの担当者=神戸市中央区波止場町

安全講習会で電動キックボードのルールを説明する警察官=神戸市中央区波止場町

安全講習会で電動キックボードのルールを説明する警察官=神戸市中央区波止場町

電動キックボードなどの貸し出し、返却ができるポート。まずは13カ所設けられた=神戸市中央区、JR神戸駅

電動キックボードなどの貸し出し、返却ができるポート。まずは13カ所設けられた=神戸市中央区、JR神戸駅

 スタートアップ(新興企業)のLuup(ループ、東京)は29日午後、電動キックボードと電動アシスト自転車のシェアリングサービスを神戸市内で始めた。当初は中央区内を中心に、貸し出しや返却ができるポートを13カ所設け、約20台ずつを配備した。市民や観光客が徒歩15分程度、1、2キロの短距離移動に使うと想定している。同社によると、電動キックボードのシェアサービスは兵庫県内で初めて。

 坂が多く、各観光地が離れている神戸で市民らの移動の利便性を高める狙い。国内6都市目となる。現在、ポートはJR神戸駅や灘駅、ホテルチェーンの東横インなどに設置。今後、順次増やす計画で、4月末には30~50カ所を目指す。

 ポートではスマートフォンの専用アプリで車両のQRコードを読み取り、目的地を設定して乗車する。電動キックボードの利用には運転免許証の登録が必要。車道の左側を走行し、国道2号や三宮、元町の商店街などでは乗車できない。

 同社の担当者は「新しい移動手段の一つとして利用してもらえる存在になり、神戸の魅力的な観光スポット全てを巡れるような規模で展開したい」と話す。

 初日はメリケンパークで安全講習会があり、説明を受けた市民らが、早速試乗していた。神戸市西区の会社員男性(54)は「普段乗っているバイクに比べて軽い印象で、爽快感があって楽しい。三宮での移動に使ってみたい」と話した。

 利用料金は基本の50円に、1分当たり15円が加算される。(大島光貴)