経済
ノエスタで神戸港の空中散歩楽しめる!? ドローン使った観光サービス、楽天モバイルが実証実験
ドローンを使った神戸旅行の疑似体験はいかが-。楽天モバイル(東京)が、楽天グループのサッカーJ1ヴィッセル神戸の本拠地「ノエビアスタジアム神戸」(神戸市兵庫区)で、ドローンの空撮映像を通した神戸観光の実証実験に取り組んでいる。スタジアムを訪れるサポーターらを対象に、楽天グループならではのサービスとして提供できないか検証する。
高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを活用する。神戸港上空に飛ばしたカメラ付きのドローンを、スタジアムの観客らがコントローラーを使って操縦。リアルタイムで伝送される空撮映像を、手元のタブレット端末で楽しむ。
3月のヴィッセル神戸の試合当日、2家族の7人が体験。スタジアムにいながら、メリケンパークを中心に神戸のウオーターフロントの景色を楽しんだ。「自分の操縦で仮想旅行ができるのは面白い」「観戦に加え、観光の疑似体験ができるのは価値がある」と好評だったという。
ドローンはスタジアムと神戸港の両方に「ドローンパイロット」と呼ばれる技術者を配置し、経験のない人でも遠隔操縦できるようにサポート。ぐるり360度を眺められる。
実用化は未定だが、広報担当者は「試合以外の付加価値を提供して他のスタジアムとの違いを際立たせ、神戸の魅力を発信できる。スタジアムを起点に、市内の回遊性の向上にもつなげたい」と話す。
楽天モバイルはこれまでにも、スタジアム内の混雑状況がその場で分かるライブ映像の配信や、3次元映像の配信による選手とファンとの遠隔交流体験など、5Gを活用する実証実験に取り組んでいる。(西井由比子)





















