経済
「世界の目に触れる商機に」関西万博、ビジネスへの活用探る 神商議、出展や催事への参画呼びかけ
神戸商工会議所は、2025年大阪・関西万博の開幕まで2年となった今月、ビジネスへの活用を探るオンラインセミナーを開いた。会員企業の約80人が参加。21~22年にアラブ首長国連邦(UAE)で開かれたドバイ万博での活用例のほか、今後募集する中小企業が参加しやすい催事などの情報が紹介された。
神商議は22年12月に万博特別委を設置。今年3月には、業務で使う車2台のナンバープレートを、25年の万博開催を記念した特別仕様に改めるなど機運を醸成する。
セミナーでは、同万博を運営する日本国際博覧会協会の西本敬一・経営企画室上席審議役が講演した。ドバイ万博で、パビリオンにビジネス専用フロアの設置や、万博会場と国際的な見本市との連携が見られ、地元中小企業が多くの契約を獲得したことなどを紹介。西本氏は「神戸には医療産業都市の集積があり、医療関係の展示会などとの連動もできるのでは」とした。
続いて、同協会担当者が、中小企業でも参加できる事業を説明した。未来の技術をテーマにした出展や催事への参加など今後の募集計画を披露。「(製品やサービスが)世界の人たちの目に触れることで商機が広げられるはず」と参画を呼びかけた。(大島光貴)