ひょうご経済プラスTOP 経済 訪日客、1日千円で乗り放題 神姫バス、万博向け乗車券発売 観光モデルルートも提案

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訪日客、1日千円で乗り放題 神姫バス、万博向け乗車券発売 観光モデルルートも提案

2023.04.18
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電子乗車券「ヒョウゴアメイジングパス」を表示したスマートフォンを運転手(左)に見せる訪日客の女性=姫路市元町

電子乗車券「ヒョウゴアメイジングパス」を表示したスマートフォンを運転手(左)に見せる訪日客の女性=姫路市元町

神姫バスの訪日客向け電子乗車券「ヒョウゴアメイジングパス」を表示したスマートフォンの画面

神姫バスの訪日客向け電子乗車券「ヒョウゴアメイジングパス」を表示したスマートフォンの画面

電子乗車券「ヒョウゴアメイジングパス」を表示したスマートフォンを持つ訪日客の女性=姫路市駅前町

電子乗車券「ヒョウゴアメイジングパス」を表示したスマートフォンを持つ訪日客の女性=姫路市駅前町

 2025年大阪・関西万博に向けた訪日外国人の増加を見据え、神姫バス(兵庫県姫路市)は、兵庫県内でグループ各社の路線バス全てが1日千円で乗り放題となる訪日客向け電子乗車券「Hyogo Amazing Pass(ヒョウゴアメイジングパス)」を発売した。予約用のウェブサイトは4カ国語に対応し、観光モデルルートも紹介している。

 同社が外国人専用の乗車券を販売するのは初めて。播磨地域を中心に、神戸市内を周遊する「シティーループ」「ポートループ」も乗れる。高速バスや共同運行便、コミュニティーバスは対象外。降車時、乗車券を表示したスマートフォンの画面を運転手に示してもらうほか、適宜、パスポートの提示も求める。

 乗車券は、自社サイト「Mobers(モバース)」で販売し、クレジットカードで決済する。日本語のほか英、仏、中国語に対応し、姫路やたつの市、福崎町などの観光ルートも複数提案。万博で県が展開予定の体験型観光事業「ひょうごフィールドパビリオン」での活用も想定する。

 台湾から訪れた女性(50)はこの乗車券を使って観光。路線バスに乗り、書写山円教寺(姫路市)や宍粟市山崎町の酒蔵などを巡った。姫路駅-山崎(宍粟市)は片道1160円かかり、「アジアの人にとって日本の交通費は高いのでお得。魅力的な場所も多かった」と満足そうだった。(大島光貴)