経済
神戸ビーフ、マレーシアに初輸出 41カ国・地域目 神戸の処理施設、マレーシア基準の「ハラル認証」取得
兵庫県の高級ブランド牛肉「神戸ビーフ」が19日、マレーシアに初めて輸出された。神戸肉流通推進協議会(神戸市西区)によると、輸出は2012年のマカオ向けからスタートして以来41カ国・地域目で、イスラム教圏への出荷は4カ国目となる。
三田食肉センター(神戸市北区)が今年1月、県内の食肉処理施設で初めてマレーシアの基準に対応した「ハラル認証」を取得し、同国への輸出が実現した。
第1便は、3月30日に同センターで神戸ビーフに認定された1頭分約94キロ。19日に成田空港を出発し、同日にマレーシアに着き、クアラルンプールの小売店で販売されるという。同協議会は今後、マレーシアでの試食イベントやマスコミを通じたプロモーションも計画している。
神戸ビーフは輸出開始以来、海外での和牛ブームもあって流通国を広げている。輸出量は新型コロナウイルス禍で一時落ち込んだものの21年度には回復。22年度の輸出量(速報値)は77トンと過去最高を更新している。担当者は「神戸ビーフの味を世界中に届けるため、生産から流通までの関係者が一丸となって取り組んでいきたい」と話した。(三宅晃貴)



















