経済
日本製麻、新社長に「ゴーゴーカレー」創業者の宮森氏 取締役7人は退任
日本製麻(神戸市中央区)は6日、新たな社長に主要株主のカレー店チェーン「ゴーゴーカレーグループ」(金沢市)会長の宮森宏和氏(49)が就き、中本広太郎社長(53)が中核のマット事業担当の取締役となる人事を決めた。神戸市内で同日開いた臨時株主総会での承認後、取締役会で決定した。いずれも同日付。
宮森氏は旅行会社を経て、2003年にゴーゴーシステム(現ゴーゴーカレーグループ)を創業し、国内外にチェーン約100店舗を展開。11年から、レトルトカレーの製造を日本製麻の北陸工場(富山県砺波市)に委託してきた。
取締役会後、宮森新社長は、産業資材、マット、食品の3事業のうち「食品をメインにみる。(マット事業などは)既存の方たちにやっていただく」と説明。「砺波工場のレベルの高さをグローバルに広め、製造量や雇用を増やしたい」と述べた。
日本製麻は1月、同グループから、中本氏ら取締役6人の解任などを求める臨時株主総会の招集請求を受けた。両社が協議し、宮森氏を社長とする新体制発足や中本氏ら取締役2人の留任、従業員の2年間の雇用継続などで合意していた。
日本製麻の取締役9人のうち、網本健二会長(73)を含む7人は退任した。(大盛周平)
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【宮森 宏和氏】(みやもり・ひろかず)高校卒業後、専門学校を経て、95年北陸交通。03年ゴーゴーシステム(現ゴーゴーカレーグループ)設立、代表取締役。23年3月会長。金沢市出身。



















