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海底軟弱地盤の改良に新工法 日本海工、JFEスチールなど5社が共同開発

2023.08.10
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自社の地盤改良船の模型の前で、新工法の評価証を手にする日本海工の山下聖一郎社長=神戸市中央区伊藤町

自社の地盤改良船の模型の前で、新工法の評価証を手にする日本海工の山下聖一郎社長=神戸市中央区伊藤町

 鉄鋼大手のJFEスチール(東京)や地盤改良工事業の日本海工(神戸市中央区)など5社は、海底の軟弱地盤を改良する新工法を共同開発した。日本海工の船に取り付けた大型の鉄製容器を海底に差し込み、その中で改質材と混ぜることで地盤の強度を高める技術。従来工法に比べて海の濁りが抑えられる上、干潟や浅場の造成にも活用できるという。日本海工などは「海洋環境の改善に貢献できる」として、2024年度下期以降の実用化を目指す。

 軟弱地盤の強化は従来、海底の粘土をいったん船に積み込み、岸壁や船上で「改質材」と混ぜてから海底に戻す工法が一般的だった。濁りが発生しやすく、水質や生態系への影響が避けられなかった。

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