経済
コーヒーと茶葉、絶妙のブレンド 上島珈琲店が「丹波篠山ほうじ茶ミルク珈琲」限定販売
UCCグループのユーシーシーフードサービスシステムズ(神戸市中央区)は1日、全国展開する喫茶「上島珈琲店」で、丹波篠山市産のお茶を使った「丹波篠山焙じ茶ミルク珈琲」の提供を始めた。兵庫県などが展開する観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン」(7~9月)に合わせて期間限定で販売する。
昨年11月、県がUCCにメニュー開発を提案。神戸で創業し、今年90年を迎える同社は「地元に恩返しを」と快諾した。
丹波篠山市の味間地域は、県内有数の生産量を誇る茶どころ。昼夜の寒暖差が大きく濃い霧に覆われることから、うまみが凝縮された茶葉が育つ。平安時代に朝廷に献上され、1200年の歴史があるとされる。
新商品には希少な新芽の葉の部分だけを使い、上品な味わいに仕上げた。
東京都内で同日開かれた発表会で、フードサービスの吉岡稔人常務は「茶葉とコーヒーのハーモニーを楽しんで、丹波篠山の魅力を発見してもらいたい」。県の井川あゆみ観光交流官は「産地にも足を運んでほしい」と呼びかけた。
10月10日までの販売予定だが、無くなり次第終了。レギュラーサイズで750円など。宿泊施設「篠山城下町ホテルNIPPONIA(ニッポニア)」での宿泊などが当たるキャンペーンも展開する。(末永陽子)